【韓国】造船特許、2500件を開放
7月15日、韓国で造船、自動車、石油化学団地が密集している蔚山(ウルサン)を、エコシップ及びスマートシップの前進基地にすることを目標にした蔚山創造経済革新センターが開設されました。蔚山創造革新センターは、革新センターとして15ヶ所目になります。
朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は、蔚山大学で開かれた開会式に出席し、「造船・海洋プラントに親環境技術(環境にやさしい技術)とICT(情報通信技術)とを融合した産業生態系を作り、蔚山を次世代造船産業の世界拠点都市として育てることになる」とコメントしています。
蔚山創造革新センターは、創造フロア及び融合フロアの2ヶ所に分かれて完工され、蔚山大学工学5館に位置する創造フロアは、1221平方メートルあり、ここでは船舶関連知識を共有して試作品を作ります。近隣の蔚山ベンチャービルにある融合フロアは、607平方メートルあり、創業メンタリング及び金融サービス、法律相談などの創業保育を支援します。創造フロア及び融合フロアは、造船企業の現代重工と蔚山市とが協力して運営し、主な事業は、造船・海洋プラント産業の再跳躍支援、先端医療の自動化、地域特化3Dプリンティング産業の育成などです。
蔚山創造革新センターは、韓国の3大造船企業である現代重工業、サムスン重工業、大宇造船海洋や、ICT中小企業、蔚山大学及び研究機関50ヶ所余りと協力し、次世代船舶を共同開発します。また、それに当たり、関連特許2500件を開放することで、中小造船会社や部品メーカーが活用できるようにし、中小造船会社の生産工程を分析し生産性を高められるように教育・コンサルティングサービスも提供します。