【海外】Google及びMicrosoft、約20件の訴訟で和解
10月1日、Google及びMicrosoftは、米国及び独国で特許などを巡り5年間続けていた約20件の訴訟について和解すると発表しました。
Google及びMicrosoftが行った共同声明では、「両社の間で係争中のMotorola Mobilityに関連する訴訟を含めたすべての特許侵害訴訟を取り下げることになった。また、GoogleとMicrosoftとは特定の特許問題に共同で取り組んでいき、今後は、両社の顧客に利益をもたらすため、あらゆる分野での協力を模索することで合意した。 とコメントしました。
今回和解することとなった訴訟は、2011年にGoogleが当時大手の「Android」スマートフォン業者であるMotorola Mobility及び同社の特許を買収したことに端を発しています。
Googleが買収したMotorolaは、2010年後半にMicrosoftから複数のAndroid特許訴訟を提起されていたため、GoogleとMicrosoftとが係争することとなりました。その後、Motorola(Google)は、ゲーム機「Xbox の特許使用料及びMotorola(Google)の保有するH.264動画とネットワーキングとの必須特許の使用料値上げをMicrosoftに要求していました。なお、2014年前半には、Googleは、Motorolaを売却しましたが、Motorolaの特許は売却しなかったため、GoogleとMicrosoftとの係争は続いていました。
Google及びMicrosoftは、特許訴訟の和解に加えて、オープンソースやオープン標準の動画コーデックの開発でも協力すること及び欧州連合(EU)でのパテントトロールに協力して対抗することで合意しています。
なお、両社は、今回の和解内容について金銭面の条件などについては明らかにしていません。