【海外】《アメリカニュース》Apple、VirnetXとの特許訴訟で700億円の賠償命令
2月3日、テキサス州の連邦地方裁判所の陪審は、AppleがVirnetX Holdingの特許権を侵害したとして提訴されていた訴訟で、Appleに6億2500万ドル(約700億円)の賠償金を支払うよう命じました。
この訴訟は、VirnetXが保有する特許技術をAppleが「VPN On Demand」、「iMessage」及び「FaceTime」で不正に利用したとして、VirnetXがAppleに対し特許権侵害に基づく損害賠償として、約5億2300万ドル(約590億円)を請求したものです。
第一審では、AppleがVirnetXに3億6800万ドル(約415億円)を賠償する旨の判決が下されましたが、控訴審は、この陪審評決の算定した賠償金額は不適切だとして新たな審理の開催を命じ、今回の判決へと繋がりました。
Appleは、第一審判決の後、VPN On Demandなどのサービスを改変しましたが、VirnetXは、今回の裁判で「Appleの行った変更は不十分である」と主張していました。
今回の判決では、Appleの特許権侵害は意図的であったと判断され、VirnetXの請求額より高額の6億2500万ドルが命じられました。
VirnetXは、「陪審は、AppleがVirnetXの特許技術を長年侵害してきたという主張を理解してくれた。」とコメントしています。一方、Appleは、「評決に驚き、失望している。Appleは、この技術を何年もかけて独自に設計しており、この知的財産を保護するために特許も取得している。」とコメントし控訴する方針です。
また、Appleは、「VirnetXが最終弁論で陪審を間違った方向に誘導した。」として今回の陪審評決の無効を求め連邦地裁判事に申立てを行っています。