【国内】メロディのみの商標、初登録

9月26日、特許庁は、「音楽的要素のみからなる音商標について初の登録を行った」と発表しました。

2015年4月1日から音商標の出願が可能になり、現在までに多くの音商標が登録されていますが、それらはすべて歌詞等の言語が付されている音商標でした。
今回登録されたメロディのみからなる音商標は、大幸薬品の正露丸のCMで使用されている軍隊ラッパ音のメロディ、インテルのCMで使用されているサウンドロゴ及びBMWのCMで使用されているサウンドロゴの計3件です。
正露丸のラッパ音のメロディは、2015年4月1日に音商標として一番始めに出願されたもので、約2年半の審査期間を経て登録されました。
特許庁の審査基準では、メロディに言語が付されている場合、言葉に識別力が認められれば音商標としても識別力があるとみなされるため、現在歌詞が付された多くの音商標が登録されています。
一方、メロディのみからなる音商標については、登録するためには、出願人は使用による識別力を立証する必要があります。
大幸薬品は、特許庁審査官と複数回の面談を行ない、「テレビ番組でこのラッパメロディを聞いた人が「正露丸のCM」を連想したと答えた。」という内容等の証拠書類を提出していました。
特許庁は、「引き続き、新しいタイプの商標出願についても適切な審査に努め、企業のブランド戦略構築を支援していく。」とコメントしています。
なお、今回登録された音楽的要素のみからなる音商標は以下の通りです。

出願人 出願番号 商標
大幸薬品株式会社 商願2015-029809 メロディ商標大幸薬品
インテル・

コーポレーション

商願2015-029981 メロディ商標インテル
ayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft 国際登録1177675 メロディ商標