【国内】ファンキー末吉、JASRACの業務改善や一部停止を求める上申書を提出
8月18日、爆風スランプのドラム担当、ファンキー末吉氏は、自身が参加しているバンド「X.Y.Z.→A」のライブハウスでの楽曲演奏に関する日本音楽著作権協会(JASRAC)による著作権使用料の徴収・分配方法が不当だとして、JASRACに業務の改善や一部停止を命令するよう求めた上申書を文化庁著作権課に提出しました。
末吉氏は、この上申書で「JASRACからの使用料分配実績を調査したが、全国のライブハウスで204回のライブを行うも、演奏の使用料が1円も計上されなかった。ライブハウスで演奏しても真の権利者(曲の著作権者)に支払われない例が少なくない。」などと主張しました。
これに対しJASRACは、ライブハウスでの演奏の分配について、「日々大量の音楽を利用するなどの理由から、利用者の方々に全ての利用曲目をその都度記録し報告していただくことは大きな負担になってしまう場合がある。そのため、統計学の手法に基づいて無作為に抽出した契約店舗に対する利用曲目調査(サンプリング調査)を実施し、その調査結果をもとに分配資料を作成している。2013年度においてサンプリング調査で抽出された作品の曲種は、約2万曲種だった。ライブハウスには多様な趣向の店舗があり、様々なジャンルの作品を日替わりで演奏することも少ない。このことから、利用の実態により近づけるため、協力いただける契約店舖からは利用曲目を別途報告していただいており(ライブハウスなどの経営者がインターネットで利用曲目を報告できるシステムもある)、サンプリング調査での抽出作品とともに、その報告も分配のための資料としている。」と述べています。