【国内】サントリー及びアサヒ、ノンアルコールビール訴訟で和解
7月20日、ノンアルコールビールの特許権を侵害されたとして、国内シェア1位のサントリーホールディングスが国内シェア2位のアサヒビールに対し、ドライゼロの製造及び販売の差止めを求めた裁判で、知財高裁での和解が成立しました。
この裁判は、サントリーがアサヒに対し、自社(サントリー)が保有する特許権(特許第5382754号)を、アサヒが製造、販売している「Asahi DRY ZERO-ドライゼロ-」が侵害しているとして訴えを提起したことで始まりました。
一審の東京地裁(平成27(ワ)1025号)では、「サントリーの特許は公然実施発明から容易に発明できるため、本件特許は特許無効審判により無効にされるべきものと認められる。」とし、原告の請求を棄却する判事がなされたため、サントリーはこれを控訴していました。
今回の和解協議は、双方が全ての訴え及び申立てを取下げることで合意しています。これにより、サントリーの特許権は維持されつつ、アサヒもドライゼロの製造、販売を継続することが可能となっています。