【海外】《欧州ニュース》家具デザインは「著作権」で保護

 7月28日、英国政府は、家具のデザインについて「意匠法ではなく著作権法を適用する」との法律を制定しました。

 これまでの家具のデザインの保護期間は、意匠法に則り25年間とされ、この期間の経過後はパブリックドメインとなっていましたが、今回の法律の制定により、今後は著作権法に則りデザイナーの死後70年経過するまで保護されることとなります。

 今回の英国の法律制定には、EUも追随するため、今後は家具のデザインについては、欧州全体で意匠権ではなく著作権で保護されることになります。

 また、今回の法律の制定は、3Dプリンター技術の発展を考慮したもので、家具のデザインのレプリカのみではなく、3Dプリンターによる複製も対象となります。

 なお、意匠権が切れていることで合法的に家具のデザインのレプリカを複製、販売している場合については、法律が適用される移行期間後(6ヶ月間)の2017年1月末日までの間にレプリカの販売を停止する必要があります。