【国内】鏡餅の装飾、凸版印刷が越後製菓を提訴
8月22日、凸版印刷は、正月用の鏡餅の装飾技術をめぐり特許権を侵害されたとして、越後製菓に9種類の商品の製造、販売の差止め及び約7100万円の損害賠償を求めて5月に東京地裁へ提訴していたことがわかりました。
訴訟の対象となっているのは、越後製菓が遅くとも2006年から販売している、鏡餅形の容器の上に橙(だいだい)などを模した飾りを載せ、飾り部分を透明なプラスチック製キャップで覆った商品で、年間約10~20億円を売上げています。
訴状によると、凸版印刷は、餅を収容する鏡餅包装物に鏡餅飾りを止め付ける保持具及びこの保持具を用いた鏡餅包装体に関する技術について、発明名称を「鏡餅飾りの保持具と鏡餅包装体」として1999年3月31日に特許出願を行っています。その後、この発明は、2000年5月26日に登録(特許第3070597号)されています。
越後製菓は、「自社製品のカバーは飾りの固定のためではなく、保護や店頭でのいたずら防止が目的であり、特許は侵害していない」と侵害を全面的に否定し争う姿勢を示しています。